自分の当たり前はみんなの当たり前ではない!? ストレングスファインダーを社員みんなでやってみた[研修編]
こんにちは。
ストレングスファインダーの資質が、1:共感性、2:適応性、3:アレンジ、4:運命思考、5:責任感の中嶋です。
以前、ストレングスファインダーを社員みんなでやってみた[導入準備編]の記事でご紹介させて頂きましたが、社員全員がストレングスファインダーを受けるようになりました。
ただ、受けてみたのは良いですが、この結果を元に「どうすれば……?」という声もチラホラ聞こえており、「あー、当たってる」みたいな、性格診断くらいの位置付けにしか使われていなかったのが実情でした。
そこでマネージャーの一人が、ストレングス・ラボ様で研修を受け、
「これは社員全員で受けるべきだ!」
という熱い想いの下、1/31(金)にストレングスファインダーの社員研修が実現されました!
本日はその研修模様をお伝えし、
- ストレングスファインダーを企業内で活かすにはどうしたらいいのか
- ストレングスファインダーの研修ってどんな感じなのか
- 社員同士で強みを話し合うのって気恥ずかしいけど、実際どうなん?
といった諸々に対して、少しでも雰囲気がお伝えできたらいいな、って思います。
ストレングスファインダー is 何?
ストレングスファインダーってそもそも何? という話につきましては、以下の弊社ブログ記事をご覧いただけたらと思います。
ざっくり解説すると、
無意識に繰り返される、思考、感情、行動のパターン(=資質)を見つけるツールです。
資質=強みではなく、それを生産的に使うことで「強み」となり、
非生産的に使うと「弱み」にもなる、表裏一体のものです。
ストレングス・ラボ is 何?
ストレングスファインダーを扱った企業研修及び、個人講座、人材育成を行っている企業様です。
通称ストラボ様。
ストレングス・ラボ / ストレングスファインダーを使った企業研修及び個人講座、人材育成
今回はこちらの企業様から、森川コーチ始め、計9人のストレングス・コーチをお呼びして、研修を行っていただきました!
当日の流れ
当日は、こんな感じのスケジュールで進みました。
ご覧頂ければおわかりになると思いますが、休憩がお昼休みしかない……!
メインで進める森川コーチは、コミュニケーション×活発性×社交性の持ち主。とにかく流れるように喋る。疲れたら勝手に休憩を取ってくれスタンスでいらっしゃって、なかなかにパワフルなコーチでした。
研修開催前に、マネージャーから一言
研修を始めるその前に、今回の研修を開催を主催したマネージャーから、今回の研修を主催した動機などのお話。
- ストラボさんの研修を受けて、非常に腹落ち感があった
- ストレングスをうまく活用できると仕事含めた人生が豊かになるなー、みんなにもやってほしいなーという想いがあった
- 最強のチームを作りたい願望(最上志向)
- 単純に、仕事以外でハンズラボのコミュニケーションの場を作りたかった
- 個人でストラボの研修を受けた時に、「自分が当たり前だと思っていたことが、他のみんなにとっては当たり前ではない」という事に気づいた
- それからは人によって接し方を変えたり、「自分の資質が、いま強く出ているな」と資質を通して客観的に自身を見る回数が増えてきた
というわけで、ぜひとも社員みんなにもその感覚を味わって欲しい、といった形で締めくられ、研修はスタートしました。
チームの傾向性を知る
当日は事前にお送りした社員の資質リストを元に、4つの資質グループ郡に上手くバラけるように、ストラボ様がチーム分けをして下さりました。
4つの資質グループというのは、34資質を4つのグループに大別したものです。
詳しくは、以下のサイトでの説明がわかりやすいと思いますので、ご覧いただけたらと思います。
資質の4つのグループ | ストレングスファインダー®とは | ストレングスファインダーで強みを活かす 株式会社ハート・ラボ・ジャパン
このチームの中でお互い自己紹介と上位資質についてどう思っているとか、過去の経験をふりかえって、資質とどう影響していたのかとかを話し合っていきます。
いきなり、そんなこと難しいよ! って思われる方も、研修中にいたかもしれませんが、そこはさすがの企業研修。
各チームごとにストレングス・コーチが座っていて、我々の話す一言一句に「ここは●●の資質が関係してそうですね〜」など、拾ってくださり、我々が理解しやすいように解説や抽象化をして下さりました。
これが企業研修のメリットの一つなんだなーと個人的に感じました。
そうやってチーム内で会話をしていくと、
資質自体が違うのもそうですが、自分が持っていないグループの資質になってくると、もはや考え方は全然違うことを実感させられます。
上位資質に適応性がある私からすると、目標志向持ちの話はほぼ理解できなかったです(笑
旅行に行くのに綿密な計画を立てて、目的地まで素早く行くっていう目標志向の方と、
気ままに電車とか車に乗って景色を楽しむこと自体も旅行の一つだと思っている適応性
こういう話を聞くと、「自分の当たり前は他人の非常識」って言葉が何度も脳裏に浮かんできました。
34資質の傾向を知る
ここからが本番で、約3時間に渡り34資質の解説が始まります。
こう聞くと、ストレングスファインダーの座学かーって思われる方も多いでしょうが、
資質について4〜5個くらい説明された後、これらの資質についてチームでディスカッションをするという時間が設けられており、
必然的に自分の強みについて喋り倒したり、相手の強みについて聴いたりする機会が多かったです。
なにより、各グループにストレングス・コーチが座っているため、自分たちの強みを話した後に、必ず「その経験はおそらく、●●の資質が使われていますね〜」といったフィードバックがもらえて、発言者はもちろん、グループ全員が強みについて理解を深めることができます。
お昼休憩〜ランチトーク
ストレングスファインダーの研修はお昼休憩の時間でさえ、強みのトークをします。
あらかじめお昼ごはんを買ってきて下さいと案内があった為、皆さんお昼を持参。
そのままチーム+コーチでお昼を食べながら、強みのトークについてフランクに話していきました。
- 自我、自己確信ってどんな考えに基づいているのか
- 共感性の気持ちを理解するには
- 慎重さってリスク管理をする意味で、1チームに1人は欲しい、有り難い存在
- 戦略性は高性能カーナビ
- カレーをみんなで作ったらチームビルディングになるんじゃない?
- 親密性は、お菓子もらえると仲良くなりやすくなるかも理論
普段業務で関わることのない組み合わせのチームではありましたが、お昼時にはフランクにディスカッションが出来ていました。
これは、強みという共通のテーマかつ、ポジティブな話題で話し合うからこそ、こういった雰囲気が生まれるのかと、個人的に思いました。
自分の才能を深める〜トリセツを作る
34資質の解説&ディスカッションを終えて、その中で自分自身の資質の理解について、再度グループ・ディスカッションしたあとに、以下みたいな感じで、トリセツを作っていきます。
↑みたいな感じで、
- 自分がどんな時に資質を活かせている(≒楽しく)と感じるのか
- 逆に資質を使いすぎて、弱みになっている(共感性が他人のネガティブ感情を受け取りすぎて、自分もネガティブになるなど)か
- どう声をかけて貰えればやる気が上がったり下がったりするのか
- 自分の強みを活かして、どう人に貢献するのか
- 他人にリクエストしたいことは何か、とか
このトリセツを元に、チーム内で発表をします。
その時に、批判は一切ナシです。その発表を元に、みんなで一言ずつ承認してあげます。
ここで面白かったのは、最近入社したばかりのポジティブ×最上志向の方が、
「付箋を使って、メッセージプレゼントをしましょう!」
という風に提案してくださり、では「相手に指先を向けて承認の拍手」もやってみよう、と別の提案も入れつつ、発表をしていきました。
こういう自主性が発揮されていくのも、資質を題材にしたチームビルディングが出来てきた良い証拠なのかと思いました。
おわりに
今回の研修を受けて、今までTOP5までしか出していない社員も、「34資質全部出してみようかな」や、パートナーにもぜひ受けてもらいたい(受けてもらった)などの声が上がっていました。
今回はストレングスファインダーとは何か。他社との違いを比較し、自分の持っている上位資質に対する理解を深めて、自分のトリセツを作るというワークが中心でした。
これらを、どう活かすかっていう話が今後出てきます。
継続と実践がポイントとなり、
現場での課題ベースでのアプローチがポイントになるかと思います。
たとえば、
- 細かい作業が得意な人、プレゼンが得意な人などで役割分担したりする
- 折り合いの付かないメンバーがいた場合、どんな資質に反応してそうなっているかなどの客観的な分析などをしてみる
- 自分のトリセツを元に、実際に行動ベースに起こすことができたのか、というフィードバックを周りがしたりする
などなど、まだまだストレングスファインダー活用の入り口に立ったばかりだと思いますので、ぜひ個人レベルでもチーム・組織レベルでも活かせるようにしていきたいと思います!
(とりあえず個人として出来ることとして、何人かは机に資質カードを飾っています!)
おまけ:参加したみなさんの声(一部抜粋)
- 共感性×責任感×アレンジ(執筆者):「アレンジ」資質がいまいち分かっていなかったけど、コーチやグループでの対話から、責任感をチームで共有し、その中でリソースをアレンジするっていう方向を見いだせたのでよかった
- ポジティブ×成長促進くん:資質の一つ一つをバラバラに考えていたが、組み合わせ(ポジティブ&成長促進など)て使うことでもっと強みとして活かせるということを知れたので良かった
- 信念×活発性さん:34の資質に落とし込んでお互いのことを語るということは、共通のフレームでメタ認知できるということだと感じた。自分の場合、このおかげで共感性に振り回されず、俯瞰して見られるのでセルフコントロールにつながったと思う。
- ポジティブ×最上志向さん:これまで特に意識していなかった“自分の行動や考え方の傾向“が”資質“という形で具現化されて、「なるほど確かに!」と妙に納得。また、他人と自分は違うのだ、ということを改めて認識できたことも良かったです。自分の上位資質のイライラポイントを知っておくと、いざイライラした時に「自分の資質(強み)に由来しているものだから受け入れよう」と前向きに思えるかも?
- 着想のカレ:性格診断でなく、あくまで自分の特性(武器)を知ることが大事とわかったことで、持ってない資質を得るのではなく、自分の今の武器でどう立ち回るかという考えができるようになったのが自分にとって大きかった。
編集者注)なお、着想のカレ(あさひな氏)はいつもこういう文章を書いては、皆さんを笑わせてくれます↓↓
それでは以上となります。
また機会がありましたら記事を書きたいと思います…!