東急ハンズでAmazon Chimeを導入した時に調べたこと
こんにちは。百木田です。
今年の2月にリリースされたAmazon Chimeをこの度、東急ハンズの会議に使ってみることになりました。
以下がChimeを採用したいくつかの理由です。
- シンプルな操作
- 最大100人がビデオミーティングに参加可能
- 主催側から参加者をミュート可能
Chimeを本格的に利用することになり、いろいろ調べたのですがまだまだナレッジが少なく試行錯誤したので、わかったことを残しておこうと思います。
Chimeアカウントとユーザー
Chimeにはアカウントとユーザーという単位が出てきます。イメージ的にはアカウントは会社やチームなどのグループで、ユーザーは個人に紐づくものです。
ChimeユーザーはAmazon.co.jpのアカウントと紐付いていて、AWSアカウントを持っていなくても使用できますが、AWSコンソールからChimeアカウントとChimeユーザーを紐付けることでユーザー管理をすることができるようになるなど便利に利用できます。
以下がChimeアカウントの種類です。
少し補足するとこんな感じ。
Amazonアカウント
・ AWSアカウントで管理されていない単独のアカウント(ユーザー)。
チームアカウント
・ AWSのChimeで作成したアカウントにユーザーを招待できる。
エンタープライズアカウント
・ 自社のドメインをAWSアカウントのChimeへ登録する必要あり。
・ そのドメインのメールアドレスでChimeにログインすると自動的にアカウントにユーザーが追加される。
ちょっとややこしいです。整理するために図にしてみました。
グループミーティングをホストするにはPro Editionを付与したChimeユーザーが必要です。主催者によってミーティングがホストされると、Chimeユーザーを作成していない人でもミーティングIDを教えてもらうことでミーティングに参加することができます。
ポートと通信帯域の要件
通常のビデオミーティングをする場合は以下のそれぞれのIPアドレス:ポートに対するアウトバウンド通信を許可してあげる必要があります。
IP Address
- 52.54.62.192/26
- 52.54.63.0/25
- 52.54.63.128/26
- 52.55.63.128/25
Ports
- TCP/443
- UDP/16384:17383
- UDP/3478
ポートの要件はこちらに記載されています。
hosts-ports-and-protocols-needed-for-amazon-chime
各機能を利用する上で必要な通信帯域はこちらに記載されています。
what-are-the-bandwidth-requirements-for-amazon-chi
料金体系
各ユーザーエディションごとの料金は公式サイトに記載されているとおりです。
ユーザーはAWSコンソール上からエディションをGrantさせたりRevokeさせたりできるのですが、課金されるのはProエディションをGrantさせてた期間の日割り計算になります。
なので1ユーザーを1ヶ月のうち合計20日間ProエディションをGrantさせていた場合、
15ドル / 30日(1ヶ月) ✕ 20日(Proが当たっていた日数) = 10ドル
という計算になります。
なお、課金は1ユーザーごとになるため、2ユーザー以上利用した場合はユーザー数分の課金が発生します。
AD連携
AWSのAD Connectorを利用することでChimeのAD連携をすることができます。しかしながらAD連携するにはAD Connectorがバージニアリージョンにある必要があります。
まとめ
以上となります。Chimeの使用感や問題点、会議する上で工夫したこと、考慮した方がいいことなどあるのですが、そちらは別の機会に書ければと思っています。
Chime自体、登場したばっかりでまだまだ改善の余地がありますがフィードバックをしつつ、アップデートに期待したいと思います。
ありがとうございました。