エンジニア

2016.02.04

BuySmartの導入で越境ECを簡単にはじめる

BuySmartの導入で越境ECを簡単にはじめる

こんにちは、井上です。

東急ハンズの商品を海外で販売するために、ハンズネット に BuySmartというサービスを導入しましたので、その紹介をしたいと思います。

buy-smart-logo

BuySmart はベリトランスの子会社であるナビプラス社が提供しているサービスで、このサービスを利用することで簡単に海外販売を開始することができます。

海外消費者向けグローバルECスキーム『BuySmartJapan』のご案内:ナビプラス株式会社

ユーザーの利用イメージとしては、下記のような流れになります。

まず、海外のユーザーがECサイト(https://hands.net)にアクセスしてくると下記のようにバナーが表示されます。

buy-smart-1

このバナーにより、ユーザーに海外発送に対応していることが伝わります。

バナーをクリックすると、ナビプラスの画面に遷移し、商品の詳細とこのサービスを利用した商品の購入の流れが表示されます。

buy-smart-2

チャットも用意されているので、チャットで気軽に相談することもできるようになっています。
もし、商品を購入しようと思ったら、そのままナビプラスのサイトにて購入手続きを行います。

ユーザーの購入から発送までの流れ

ユーザーが商品を購入すると、ナビプラスの人が注文された商品を元のECサイトから普通に購入し、海外に発送します。この部分はナビプラスの中の人の完全人力によるサービスになっています。

ECサイト側の運用の流れ

海外に発送する作業などを行う必要はなく、単にナビプラス社から注文が入り、ナビプラス社に発送するだけなので、ECサイト側のオペレーションで特に変更になる点はありません。
なので、導入のハードルとしてはかなり低いのではないかと思います。

全体的なフローについては下記のとおりです。

buy-smart-user_flow

導入にあたって

導入にあたって行った作業などを簡単にまとめたいと思います。

システム側の対応

1)商品詳細ページなど、バナーを表示したいページに、特定のHTMLタグを挿入する
2)データ連携プランの場合は商品詳細情報を返すAPIを作成する

連携のために必要な開発は主に上記2点でした。
APIが既にある場合には、それをそのまま流用できるので工数も短縮できると思います。

運営側の対応

1)海外販売可/不可の整理
 商品によっては、海外に発送できない商品もあります。また、取引先より海外販売NGと指定されている商品もあると思いますので、そのあたりのルールの整理と、データを整備します。
 実際には、発送先の国によって法律が変わってくるので、ECサイト側では完全には対応できませんが、そのあたりは実際に購入されたあとでナビプラス側で確認して対応していただけます。

2)バナーのデザインの確認

だいたいこのような対応で海外販売を開始することができました。

まとめ

導入検討から実際導入するまでは数ヶ月がかかりましたが、実際に割いた工数は多くなく、まず始めてみるには良いサービスだと思いました。

越境ECを検討されている方は一度検討してみてはどうでしょうか。

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