Pick Up Vol.22〜『Home Chef』体験レポート〜
ニューヨーク在住ライターの公文紫都です。
本年も米国のEコマース情報をお届けします。
2017年第一弾は、以前ご紹介したオリジナルレシピ&材料が自宅に届く「Blue Apron』の対抗馬、『Home Chef』のサービスについてご紹介します。
Blue Apronはニューヨーク発のスタートアップで、創業は2012年。
対するHome Chefはシカゴ発のスタートアップで、創業は2013年。
『recode』の2016年10月2日付けの記事によると、Blue Apronの年間売上は10億ドルを上回るペースで成長しており、上場準備に入っているとのこと。
一方Home Chefは、2016年9月30日付けの『internetRETAILER』によると、2015年のオンライン売上は1,040万ドルで、前年の2014年の40万ドルから大きく伸びたそうです。
『Blue Apron』と比較するとまだまだ規模は小さいですが、2016年9月に、シリーズBで同社過去最大となる4,000万ドルの資金調達を実施するなど、堅調に事業を拡大しています。
基本的なしくみはBlue Apronとよく似ているので、まず2社のサービスの違いについて言及してからHome Chefの体験レポートをご紹介します。
■値段
Blue Apron(1週間分)
・2人分:: $59.94 (1食あたり$9.99) /3種類×2人分=計6食(送料無料)
・ファミリープラン(1週間に配送される回数を、2回か4回で選択可): 4食分×2回分→$69.92 (1食あたり$8.74) 、計8食 (送料無料)/4食分×4回→&139.84(1食あたり$8.74)、計16食(送料無料)
Home Chef
・1食あたり$9.95 (食事)
・1食あたり $4.95 (スムージー or フルーツセレクション)
・3食以上の注文で送料無料。それ以外は10ドルの送料
■注文の仕方
Blue Apron
・2つのプランからどちらかを選び、週ごとに何曜日に配達してほしいかの希望とメニューを選びます。
Home Chef
・毎週、何食分を届けてほしいか選びます(2食〜7食まで)。
・1食あたり何人分ほしいかによって、値段が変わってきます。
・毎週10種類ほどのメニューと、1種類のスムージーと季節のフルーツ1袋分から選ぶことができます。
ではここからHome Chefのサービスについて見ていきます。
■好みを登録
アカウントを作ると、「肉好きか」「魚好きか」「野菜好きか」に始まり、避けている食材(宗教の関係などで)の選択、それから「カロリー低め」「低炭水化物」などの好みを選べるようになっているので、その中から該当するものを登録していきます。
■今週分のレシピを注文
■到着!
■バインダーあり!
これは私が以前Blue Apronを使った時にはなかったものです。
レシピを保管できるバインダー。
Home Chefで試した後も、保管しておいたレシピを使ってまた再現できるのはいいですね。
予めファイルされていたのは、料理に関するちょっとした小ネタ。
そこに届いたばかりのレシピを入れていきます。
猫がやってきました(笑)
■食材/調味料
ソースやチーズなどの調味料は、すべて専用容器に入っています。
■いざ調理!
早速作ってみます。
3食頼んだうち、『ブラックビーンエンチラーダ』から。こちらはレシピ面です。
左上の『Before You Cook』の欄を読んでおくと、途中で、「あ! これ用意し忘れていた!」を回避できスムーズに行きます。素晴らしい。
食材を並べてみました。空いたビニール袋に猫が入ってしまいました(笑)
■完成!
30分ほどで完成しました。エンチラーダは初挑戦でしたが、そこまで難しくなく、すんなりできました。
サワークリームを乗せ忘れたのでもう一枚。
ただこれだけだとかなり飽きる&量が多すぎたので、我が家は2日に分けて食べました。
翌日はステーキです!
こちらも食材を並べて…
はい、完成! 料理が苦手な私でも辛くないくらい簡単にできました!
ソースにヤギのチーズを使うのですが、ちょっとクセが強すぎて私は苦手な感じ……
ということで、わさび醤油でいただきました(笑)。はあ、ホッとする。
最終日は、ミートボールパスタ。
こちらも簡単&おいしくできました!
■感想
Blue ApronもHome Chefも簡単だしそこまで値段も高くないので、普段作らない料理を試してみたい! という時には楽しいのですが、なんといっても品数が少ないので飽きる。
日本人的には少ない量を何種類も頂きたいので、そこがもう少しなんとかなればなぁ。
カスタマーサポートからもサービスの感想を聞かれたので、そう伝えてみました。
さて、今度のサービス改善に反映されるでしょうか!?