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米国EC・小売HOT NEWS【11】TARGETの都市型小型店舗、NY・トライベッカ店潜入レポート

米国EC・小売HOT NEWS【11】TARGETの都市型小型店舗、NY・トライベッカ店潜入レポート

みなさんこんにちは、NY在住フリーライターの公文紫都です。
今日は米国の大手小売業者TARGETが最近、NY・トライベッカエリアにオープンした『都市型小型店舗』の潜入レポートをご紹介します!
TARGETは同社のコーポレートサイトによると、全米に1,800店舗、38の物流センターを抱える米国有数の小売業者です(2016年10月24日現在)。
近年は、スタートアップの育成や店舗内でのロボットテスト運用、オムニチャネル戦略の強化など、時代に適応したさまざまな新しい取り組みにも力を入れています。
そんなTARGETの従来の印象は、何でも揃う大衆向け巨大スーパーマーケットチェーンでしたが、近頃、都市型の小型店舗展開も始めています。
NYではこの10月に、ソーホー・トライベッカエリアに都市型店舗をオープンしました。

こちらの記事によると同エリアには6万の住民が暮らし、世帯所得の中央値は、13万4,756ドル日本円にすると約1,400万円ほどの計算です。中間層の世帯所得がそれだけあるので、高級住宅地であることが分かるかと思います。
このような高級エリアに、庶民派スーパーという印象のTARGETが出店か……と若干驚いたのですが、こちらの記事によると、この都市型小型店舗は建てるエリアの人口統計によって品揃えを変えることで、近隣の住人に適した店舗にしようと試みているようです。
たとえば今回ご紹介するNYのトライベッカ店は、周辺に家族で暮らす世帯が多いことから赤ちゃんや子供向けのグッズを多めにし、一方でワシントンD.C.にあるメリーランド大学の近くにある店舗は、子どもはほとんどいないことからオモチャはたくさん置かず、美容品や洋服に力を入れるといった具合です。
では早速写真と共にご紹介していきましょう。
交差点で信号待ちをしていると、見えてきました。TARGETのマーク。大きな窓から中の様子が見えます。
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敷地面積は約4,000平方メートル、2階建てです。 1階と地下階のラインナップはこんな感じ。
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入るとまず広がるのは巨大な洋服売り場。女性服の方が多い印象です。そしてさすがはお得な価格でおなじみTARGET。全体的に安めの価格設定です。
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ウロウロしていたら思わず、前から欲しかったクラッチバッグを買ってしまいました。だってお値段15ドル!!
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1階奥、子供服売り場とインテリア雑貨売り場の間には、ギリシャヨーグルトを扱う人気の『CHOBANI』のお店があります。
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ここが1階のレジ。会計だけじゃなく、返品、オンライン注文商品の受取場としても機能

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ズラリと並ぶ子ども服。私はこの日娘を連れていたので、ベビーカーを持っていた(しかもうちのはかなり大きい!)のですが、大きめベビーカーでもスイスイ入れる設計になっていました。
さすがは子ども連れを意識した店舗作りだけあります。
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そしてオリジナルTシャツやバッグ、水筒、スマホケースなどを作れるコーナー。通り掛かる人の注目を集めていました。
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地下階に降りるエレベーター。こちらもベビーカーを押すママ向けに大きめの作りです。
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まず食料品売場『Market』に行ってみました。ハロウィン時期なので巨大カボチャがゴロゴロ。
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私はホールフーズのように、どどどーん! とカラフルな野菜や果物が上下に左右に並び、いるだけでワクワクする感じが好きなので、TARGETの食品売り場は若干寂しい印象がありました。蛍光灯だからというのもあるかもしれませんが。
Marketを通り過ぎ歩いていくと、これでもか! と並んだ子供服&ベビー服。
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オモチャも豊富です。
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ぐるっと一周してエレベーター乗り場まで戻ってくると、Homeコーナーがありました。
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地下階から1階に戻ろうとエレベーターの到着を待っていると、中からベビーカーを押したママ3人が出てきたりと客層はやはりママが多いようで、確かにファミリー向け店舗という印象でした。
でも近隣のママが日常使いするには、食料品売場が地下階というのが少し面倒かも!? という気もしますが、きっとそこに行くまでに1階で自分や子どもたちの洋服を見て秋物買ってと、なんやかんやで買い物しちゃうんでしょうね……(分かります、バッグを衝動買いした身なので笑)。
記事によるとトライベッカ店はTARGETの都市型小型店舗としては、27番目の出店だそうです。そして年末までに同様の小型店舗を32店舗開く予定とのこと。最終的には数百店舗に拡大していく計画のようで、TARGETにとってこの小型店舗が戦略上重要な意味を持っていることが伺えます。
こちらの記事から動画も見れますので、よかったらご覧になってみてください!

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