ラボ information

2016.01.22

ハンズラボシステム導入事例:AWSクラウドネイティブによる 東急ハンズポイントシステム

500万人を超える有効会員数を持つハンズクラブシステム、ミッションクリティカルなポイントシステムを、AWSクラウドネイティブにて構築

ハンズラボではAWSを活用しつつ、小売業向けの業務システム開発を行っております。
今回は東急ハンズでの導入事例をご紹介いたします。
(2016年3月3日追記)当システムは、AWSを用いたアーキテクチャが最も先進的、または実用的、チャレンジングなもの」に与えられる「APN Architecture of the Year 2015」を受賞しました!

企業紹介

sinjuku株式会社東急ハンズ
「ここは、ヒント・マーケット」をコンセプトに、お客様の暮らしに根ざしたベーシックな商品をはじめ、多様なご要望にお応えするための商品を幅広く取り揃えています。すべての商品をお客様の生活を豊かにするための「素材」であると考え、お客様のご要望に何とかしてお応えしたいという思いで、豊富な「素材」を蓄えてきました。これら豊富な素材こそが「ハンズの商品力」。この商品力によって、東急ハンズならではのモノやアイデア、生活のヒントを発見するよろこびを、お客様一人ひとりに感じていただきたいと考えています。
http://www.tokyu-hands.co.jp/

<課題>

多くの店舗やECサイトを支える東急ハンズのポイントシステムには、高可用性が必要不可欠。加えて、店舗の増加・バーゲンに対応する為に柔軟なスケーラビリティが求められた。特に、年に一度の大バーゲン「ハンズメッセ」を想定したサーバースペックは平常時には過剰であり、コスト高になっていた。
また、システム切り替え時に、既にオンプレミスで稼働しているポイントシステムから、いかに短時間で大量のデータを移行するかが大きな課題になっていた。

 <課題解決のポイント>

・高可用性とスケーラビリティを確保
マネージドで提供されるDynamoDB・Elasticsearch・Redshift・Elastic Beanstalk・Lambda等々の適切なAWSサービスを活用したシステム構成にする事で、スケールイン/アウトが容易な構造と運用の省力化を実現しつつ、効果的な処理を行えるシステムをより安全な形で構築した。

新システム構成

・短時間での大量データの移行
オンプレミスからの移行に際しては、移行用のAPIを作成し並列処理を行うために60多重で起動待機をさせた。そこへバッチサーバからの大量のリクエストを送る事で短時間での大量のデータ移行を実現させた。受け側であるDynamoDBの書き込みキャパシティも増大させたが、完了後に通常のシステム構成に戻す事で、低コストで移行を終えた。

移行システム構成

一覧に戻る