Pick Up! Vol.10 フードデリバリー『Door Dash』
ニューヨーク在住ライターの公文紫都です。
今日は競争激しいフードデリバリー関連サービスの中から、『Door Dash』の体験レポートをお届けします。
Crunch Baseによると、『Door Dash』は、2013年、サンフランシスコ・ベイエリア内のパロアルトで始まったスタートアップです。これまでに16の投資家から、累計5,970万ドル(日本円にして71億7,500万円)の資金調達を行っています。
2015年5月のTech Crunchの記事によると、同社は自分たちのことを、「単なるフードデリバリー企業ではなく、食品を扱うテクノロジー&物流企業」と説明。徹底的に、テクノロジーを活用すること&物流を極めることを目標としているようです。
テクノロジー分野に関して言うと、同社は従来のデリバリーサービスとは一線を画す、数々の独自技術を強みにしています。
たとえば、デリバリースタッフの数、時刻、予想される注文数などを基本とした”異なる変数に応じた派遣システム”や、いつでも最適なデリバリースタッフの人数を確保するための独自アルゴリズムなど。
その他、食事の出来上がり時間を予め予測し、デリバリースタッフをレストランで待たせすぎることも、調理完了後に到着させ、注文客の自宅に届くまでの時間を長引かせたりしないためのテクノロジー活用も徹底しています。
他に特筆すべきこととしては、デリバリースタッフがレストランから注文客の自宅まで、最も効率的に移動できるルートを自動で取得するための、ドライバー・ルーティング・アルゴリズムを活用していることでしょう。デリバリースタッフの利便性が向上するだけでなく、企業側は複数のデリバリースタッフを管理しやすいという利点があるようです。
また競合と差別化を図るため、先日、セブン&イレブンとの提携を発表しました。
他のフードデリバリーサービスが、地元のレストランが提供している食事や、自社オリジナルメニューのデリバリーサービスに特化しているのに対し、同社は、セブン&イレブンで扱っているフード以外のデリバリーにも対応。物流を強化し、将来的にはさらに数多くのデリバリーを行う企業を目指していくとのことです。
さていよいよここから、体験レポートに移っていきたいと思います。
まず私がDoor Dashを使ってみたキッカケは、これ↓。
ポストに入っていました! 愛しのクーポン券♡
ここはやはりセブン&イレブンを使うべきか…と悩みましたが、クーポン券に、大好き過ぎて月に2〜3回は利用している中華料理屋の名前を発見してしまったので、もれなくこちらのデリバリー用に使いました(笑)。
私はiPhoneユーザーなので、まずは専用アプリをダウンロードして…
こちらがトップ画面です。
出ました出ました! お気に入りの中華料理屋、Han Dynasty(一番左)。
どこもかしこも高いニューヨークにあって、なんと1品10ドルを切る料理もある上に、お・い・し・い♡ ということで、ヘビロテしています(笑)
まずは住所、クレジットカードなど、アカウントのセッティングをしていきます。
友人にメールを送る(Facebookでシェアするなども)と、友人側のデリバリー料がタダになる上、彼らが使うとこちらが5ドルオフになるというので、早速主人に送信♡
今回は、私たち夫婦の間で定番の「餃子」「コールドセサミヌードル」に加え、「クンパオチキン」をセレクトしました。
そしてオーダー。
チェックアウトし、チップをいくらにするか選んだ後に、
チラシにあったクーポンコードを入力。
クーポンが適用され、お安くなりました♡
はい、おしまい!
状況を知らせるnotificationを受信しますか? との案内があったので、すかさずイエス!
お腹減っていますからねっ! 到着が待ち遠しいですからねっっっ!(鼻息荒い)
ついでにアプリ上では、こんな感じで現在のステータスも確認できます。シンプルで見やすい! 分かりやすい!
お、ちょこっと更新されました。早く来い来い!
待受画面上では、こんなお知らせも!
そして、ついに…!
到着♪ しかーし! なぜか餃子の代わりに、担々麺が入っていました。
まあ担々麺好きだからいいんですけど、他にも麺を頼んでいたので、炭水化物 vs 炭水化物って…これじゃあ炭水怪物じゃないか! と文句垂れようかとも思いましたが、いつの間にか「うまいうまい」で普通に食べてましたよね(笑)。
Uberと同じく、Door Dashもレイティングシステム(評価システム)を採用しています。餃子のミスに気づく前だった&デリバリーのお兄さんが超カワイイ笑顔だったので、迷わず「5」!
と、こんな感じに終わりました。
そして後日、Door Dashから、「感想を教えてね!感想送ってくれたら、次回使える5ドルクーポン付けるよ!」的なメールが来たので、「餃子(Dumplings)の代わりに、担々麺(Dan-Dan-Noodle)が入ってたよ。ちょっと時間がなかったから、報告しなかったけどさ」と、(本当はおいしく頂いたくせに、その辺りの事実は伏せて)ちょっとふてくされた感じでメール。
2〜3日経って、「あ、ごめん! じゃあ、5ドルつけとくね」とさらりと流されました…。
ええ! そこはせめて、+5ドル、10ドルクーポンにしておくべきじゃなかったのか…(笑)。
「あなた宛のメールにDumplingsと打ったために、私のiPhoneで自分の名前(Shidu)を入力すると、勝手に予測変換機能に、「Shidumplings」と出るようになっちゃったのよ!『しづ餃子』って…!(笑) 」と、心のなかで一人ツッコミを入れたことは内緒です(笑)。
ちなみにアプリの中では、Door Dashのデリバリースタッフ『Door Dasher』を募集しているので覗いてみたら、『Door Dasher』の時給が、最大25ドルだということが判明! 結構高い…!
「18歳以上」「自転車または車を所有していること」「少なくとも2年以上の運転経験」など、細かく条件はあるものの、そこまで厳しい内容ではないので、これならDoor Dasherになりたがる人も多いのではないかと思います。
しかも勤務中に事故にあった場合や、第三者を傷つけたしまった場合、最大100万ドルの保障も付くのだとか。す、すごい待遇だ…!
うまくいけば、普通に働くよりも稼げるかも…!?(笑)