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2013.05.31

2013年6月5日・6日のAWSサミットが楽しみです。


AWS Summit Tokyo 2013
AWS(Amazon Web Services)サミットで、経緯、どのシステムをAWSに移行しているのか、実際はどうか、などの話しをしようと思います。
3コマ担当します。
5日 15:20「クラウド利用もハンズ流、POSシステムもAWSで」
5日 17:20「クラウドファースト企業が実践するAWS活用の実際」日経コンピューターの中田さんモデレーターでケンコーコムの新井さんらとパネルディスカッションです。
6日 17:20「ブランドサイドのマーケッター視点で見るクラウド活用の勘所」花王の本間さんモデレーターで、リクルートの川本さんらとのパネルディスカッションです。
 
「クラウド」というキーワードでの講演は、東急ハンズで2008年に導入したグーグルアップスがあります。当時は、グーグルアップスを導入していた企業が少なかったので、講演やインタビューの機会などが結構ありました。
当時受けたグーグルアップスに対する代表的な質問は
・社外(それもサーバの位置が特定できない)にメールサーバがあってもよいのか?
・セキュリティーは大丈夫か?
・SLAは、どういうことになっているのか?
・グーグルがサービス止めたらどうするのか?
といった内容でした。さて、今回は、どうでしょうか?グーグルアップスの時は、クラウドというものに対するシステムでしたが、今回は、基幹システムのクラウド化なので、各社、より課題は大きく、深いと思われます。
少し、話がそもそも論になりますが、AWSのようなサービスは、基本、日本で普及するには、ハードルがあります。日本特有のSI状況があるからです。
日本のSIは、ハードウエア、アプリケーションを1社(富士通、NEC、日立など)で導入することがほとんどです。
しかし海外では、例えば、ハードウエアはhpから購入し、アプリケーションはアクセンチュアが担当するというように、分業構造になっています。
日本の場合は、情報システム部長が、自社の担当SI企業に、「AWSとかってどうなの?」と質問しても、SI企業の営業は「良いと思いますが、当社ではサポートできません。クラウドにご興味あるようでしたら、当社のプライベートクラウドを利用されるのはいかがでしょうか?万全にサポート体制でやりますよ
となるわけです。
この場合、担当SI企業の反対を押し切って「いや、AWSに移行するんだ!」なんて、情報システム部長は、基本いないわけです。
おまけに、ここでいうプライベートクラウドとは、仮想化サーバになっているだけで、AWSと同等の機能ではないのですが、しかし、そんなことは、情報システム部長にはわかりません。(このあたりは、日経コンピューター5/30号の「急増するAmazon互換クラウド」という中田記者の記事に詳しく書いてあります。)

・・・・・ただ、潮目は変わってきています。・・・・・

それは、ERPの王者SAPがAWS上で稼働する、というケンコーコムの事例をはじめ、WEB系サービスだけじゃなく、エンタープライズITのシステムもAWS上で稼働するんだーということになってきているわけです。
東急ハンズも、POSサーバをはじめ、全システムをAWSに移行中です。当日の講演では、「何故、AWSに移行を決めたのか?勘所は?聖域はあるのか?実際どうなのか?」を正直に話したいとおもいます。
当日、お会いできる方、楽しみにしております。

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