Pick Up! Vol.8 米国ECのチラシ広告にフォーカス!
こんにちは、ニューヨーク在住ライターの公文紫都です。
今日は、我が家のポストに投函されていた、米国EC会社のチラシ広告に注目してみます。
一つの封筒に、まとめて6社分の広告が入っていました。1社だけEC企業ではないところがあったので、そちらは省きますが、大半がEC関連でしたので、一つずつ見ていきたいと思います。
日本ではネット企業のテレビCMが一部で評判ですが、こちら米国ではテレビCMにとどまらず、ネットやEC企業のチラシ広告利用も多いようです。
(1)Blue Apron
忙しいニューヨーカーたちの間で大人気の、フードEC『Blue Apron』。
Blue Apronは、2012年に創設されたフードのECサービスを提供する会社で、今年6月にはシリーズDで、1億3,500万ドル(約163億円)を調達という仰天ニュースもありました。
※参考:https://www.crunchbase.com/organization/blue-apron
Blue Apronの体験記は追ってご紹介予定なので、ここでは簡単にサービス内容を。
週に1度、Blue Apronオリジナルレシピとそのレシピに必要な食材が自宅に送られてくるサービスです。配達頻度やメニューは希望に応じて変更可能で、1回あたりの利用料は、8.74ドル(4人家族分×週に1回注文した場合の、一人あたりの利用料)から。
忙しくて買い物に行っている暇はないけれど、自宅で食事を楽しみたいという家族や、週末はBlue Apronのオリジナルレシピでのんびり楽しい休日を過ごしたいカップルに受けそうです♪ 私も早速注文してみたので、試してみたら、改めてレポートをお届けします!
(2)BEZAR
BEZARは2014年にニューヨークでスタートした、アートやアクセサリーなどを販売するキュレーションECサービスです。いかにもアートの街ニューヨークらしく、デザイン性やクリエイティビティを意識したサービス内容は、なかなかユニークです。
同ECサービスで取り扱っているのは、次の4つのカテゴリ。
・アート
・ハウス
・ジュエリー
・アクセサリー
毎日、この4つのカテゴリで、「オンラインポップアップショップ」を立ち上げます。
そのショップがオープンするのは、基本的にわずか3日間。期間を限定し、セール価格で販売しています。
値段もデザインもユニーク、かつバラエティに富んだ商品が勢揃いするだけでなく、常に入れ替わり立ち代り新しいショップがオープンするので、新鮮な情報を手に入れられる面白みがあります。
サービス概要に、“We support designers.”とあるだけあって、新進気鋭のデザイナーにとって、このようなプラットフォームは味方になるのかもしれません。
(3)Casper
心地よい眠りを提供するマットレスECのCasperは、2013年11月にスタートしたニューヨークのスタートアップ。直近では、シリーズBで、5,500万ドル(※約67億円)の資金調達も実施済みです。
※参考:https://www.crunchbase.com/organization/casper
マットレスの単価は、1つ500ドル〜(※ツインベッド)。
100日間の無料体験や10年保証など、大きな買い物をする前の安心材料が色々と揃っています。
製造を全て米国で行うことや、小売店を持たずオンライン販売に絞ることで、良質なマットレスの低価格販売を実現したとのこと。ロスとニューヨークのショールームで、実際に商品を試すこともできます。
(4)Handy
家事サービスを提供する、ニューヨーク発のスタートアップHandyは、2012年創業。
Handyのサービス内容は、オンラインで手軽にトップクオリティーの家事サービスを予約できるというものです。最短で明日の予約も可能。
品質に自信を持っているので、サービス内容に満足いかなかった場合には、100%返金保証にも対応しているようです。
会社概要によると、Handyは、2011年に前身サービスのHandybookから始まっているそうです。
Handyは、創始者であるOisinの実体験が元になって出来上がったサービスとのことで、その内容をざっと見ていきたいと思います。
アイルランドで学生をしていた当時19歳の創業者、Oisin Hanrahan氏は、東ヨーロッパで不動産開発業者になることを決意し、自らブダベストでアパートを購入。リノベーションを試みます。しかし信頼でき、かつ腕の良い便利屋を探すのがいかに大変か、身を持って体験しました。数年後、ハーバードビジネススクールで、共同創業者のUmang Dua氏と出会い、同様の問題が米国で起こっていることに気づき、忙しい人がオンラインで簡単に家事サービスを予約できる現サービスの誕生へとつながっていったとのことです。
これは気になるサービス。一度頼んでみようかな。
(5)MINIBAR
ニューヨークだけでなく、ロス、サンフランシスコ、シカゴ等でも展開している、「MINIBAR」。2014年、2人の女性起業家がニューヨークで始めた同サービスは、「モバイルファースト」を謳った、ワインやビールなどのデリバリーECです。
彼らは、リカーライセンス(酒類販売許可証)を保持することも、デリバリーもしておらず、これらはすべて、提携先の地元の酒屋が行います。
チップの額は顧客に委ねられていますが、配送料はなんとゼロ。しかも注文から30〜60分で自宅に届くそうです。お・ど・ろ・き! これは、使わない手はないですね!
また同様にECサービスのチラシ広告を発見したら、ご紹介したいと思います!